けいのぶろぐ

自己満をだらだらと。

北宇治高校吹奏楽部第2回定期演奏会

 

 どうも、けいです。

10月22日日曜日台風の雨の中、ロームシアター京都で行われた響け!ユーフォニアム公式吹奏楽コンサート 北宇治高校吹奏楽部第二回定期演奏会行ってきました。

 

まず初めに、このページは個人的備忘録で自己満なので詳細な内容とかを知りたい人は他をあたってください。

思いのほか長くなってしまったので、読みたいという稀有な人はだーっとスクロールして一番最後だけ読んでもらえれば十分です。

京アニランティス公式が音源公開してるものはリンク貼っておきます。

 

今回のイベントは京アニのイベントの一部分ということでほかのアニメのキャラクターが書かれていたり、物販もそこまで充実しているわけではなくという感じでした。

 13時開演で交通機関も台風の影響をうけるまえでよかった。夜の部に行った人はその日のうちに帰れたんだろうか。

開演前に物販。今回はクリアファイルと公式パンフのみ。公式パンフは前日に選考上映会を行っていた別の2作品と一緒に3作品の内容が含まれるということでいいかなと思ってたけど、演奏会が終わってからほしいくなった。時すでに遅し。売り切れ。

 

11列16番というとてもいい席でした。音楽を聴くためには前すぎずでも奏者ひとりひとりがしっかり見えて。少し下手寄り。吹奏楽コンクールでいうと審査員席として客は入れなくなっているであろう場所。

 

オープニングはSOUNDSKAPE。吹奏楽の伴奏にTUREさんの歌。1曲目からすでに泣きそうだった。Bメロは低音がメロディを受け持ってやっぱりかっこいい。テューバの音好き。Cメロはユーフォ。ちゃんとおいしいとこでメロディやっててさすが主役というか、編曲(作曲)がよい。


TRUE / TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』オープニング主題歌 - サウンドスケープ

声優の4人が司会進行として出てきて自己紹介と曲紹介担当してました。やっぱりここで少し会場の空気が変わった気がして、ほとんどのお客さんはアニメが好きで来ているんだろうなという印象。

 

2曲目、ダッタン人の踊りバストロンボーンに惚れた。なにあれ、ずるい。トロンボーン5人のうち一人違うパートやってるから目立つ。低音でものすごく響く金管の割れた音。あぁ、かっこいい。好き。ユーフォ聞くぞ!と思ってきたのに2曲目でできなくなってしまった。イングリッシュホルンがいる編成だった。みぞれの話があってオーボエに注目してそしたら隣に。ダブルリードいいなー。1本で雰囲気が出るというか空気が変わるというか。ずるい。

 

3曲目、学園天国 もなか編成(フルート1、クラリネット1、アルトサックス1、トランペット2、ホルン1、トロンボーン1、ユーフォ1、テューバ1、パーカス1)

トランペットとアルトサックスがユニゾンでメロディをやる編曲だった。打楽器がコンガとボンゴだけだったけど、十分すぎるくらいに鳴ってて。編曲がよい(2度目)。

4曲目、Starting the Project 3年生編成。アニメ化発表と同時に一番最初に世に出たこのアニメのために作曲された曲。やっぱりテンション上がる。楽しい。最後のトランペットのメロディが好き。座っている位置が大編成のままだったからか、なぜかばらけてる印象があった。


TVアニメ『響け!ユーフォニアム』 PV(ロングver.)

5曲目アメリカンパトロール 金管編成。この曲の曲紹介で黒沢ともよさんが「ねぇ、おねぇちゃん、もう一回だけやってぇ」の台詞を言っててめっちゃ可愛かった。「やってぇ」って言いたくなるくらいトロンボーンかっこいい。バストロンボーンの人ずっと見てた。好き。

この3曲目から5曲目までは、50人前後の大編成だけじゃなくて小編成も聞けて良かった。アニメのイベントなんだけど、吹奏楽を聞いてもらうための知ってもらうためのプログラムだと思った。

 

6曲目、キミは天然色。「唇つんと尖らせて」の部分はCMで聞いたことがある。ちゃんと聞いたのはこれが初めて。リズムが変わっていく楽しい曲だという印象。

7曲目、学園天国、大編成。さっきのもなか編成と比較できるの本当に良い。吹奏楽を知ってもらうためのプログラムだと思った(2回目)。単純に人数は5倍以上、楽器は増えるし、メロディを担当する楽器も変わる。もなか編成ではアルトサックスとトランペットのメロディがいいと思ったけど、こっちはホルンの対旋律がかっこよくて。グリッサンドうらやましい。専売特許にはかなわないよ。

この2曲は劇中では文化祭で演奏された曲。プロヴァンスの風とか三日月の舞みたいに吹奏楽のために作られた曲ではなくて、歌謡曲をアレンジしたもの。ギターやベースは和音を鳴らせるけれど、管楽器は1音しか鳴らせない。同じドミソの和音を鳴らすためにも3人必要で、メロディにハーモニーを付けたり、対旋律が増えたり、知ってる曲でも印象が変わる。実際に吹奏楽部が(駅ビルコンサートみたいに)地域のお祭りに呼ばれたりすると、その時の流行りを演奏したりするから、コンクールよりも吹奏楽をやらない人からすれば身近なんじゃないかと思う。

 

休憩をはさんで8曲目、宝島。休憩の間にステージ上にスクリーンが用意され、駅ビルコンサートやその前後のアニメの映像を編集したものが演奏に合わせて流れた。演奏聞きたいし、奏者の様子見たいし、当然アニメ映像も見たいし、もういろいろ追いつけてない。ステージの真ん中奥に上から吊るされたスクリーンの手前に、ちょうどティンパニーとバスドラムが配置されていた。映像の中の部員と現実の奏者がマレットを振るタイミングが合わせてあって、かっこよかった。打楽器は動きが分かりやすいから余計に。もちろんバリサクのソロも。

 

9曲目、響け!ユーフォニアム 独奏。演奏はプロのユーフォニアム奏者、円能寺博行さん。今まで大編成で演奏していた会場に流れるユーフォだけの演奏。この曲音域がすごく高くて、無理をするとすぐに音がつぶれるというかやわらかいユーフォの魅力がなくなってしまう曲で。やっぱりプロすごい。実はユーフォのプロの音を生演奏で聞くのは初めてでもうこの1曲だけで台風の雨の中来た意味あった。ブランク6年あるけど、もしまたユーフォ吹くことになったら絶対この曲やりたい。

このソロの後、円能寺さんが会場のお客さんに「ユーフォニアムという楽器をこのアニメで初めて知った人手あげてもらえますか?」と質問。檀上でも朝井さんと安済さんが仲良く挙手。ここでわたし、めっちゃきょろきょろしてたんだけど、手上げてない人を探すのが難しいくらいだった。やっぱアニメの影響ってすごい。

 

10曲目、愛を見つけた場所。演奏は円能寺さんとフレッシュマンアンサンブル2014の方。麗奈とかおり先輩のソロ対決でかおり先輩の演奏を担当した人。円能寺さんは1期8話で久美子の音を担当した人なのでアニメで流れた音そのまま。あー、エモい(語彙力のなさ)。2本だけの演奏で伴奏はなくハーモニーと、旋律と対旋律の掛け合いをじっくり聞けて良かった。ほんと吹奏楽を知ってもらうためのプログラムだと思った(3回目)。

 

11曲目・12曲目、プロヴァンスの風、三日月の舞。プロヴァンスの風はほんとに2015年度の課題曲。フレッシュマンウィンドアンサンブルは音大の1年生だけの楽団で奏者の中には高校生として実際にこの曲でコンクールに挑戦した人もいそう。そんなことを考えてると平常心じゃ聞けなかった。

三日月の舞は1度久美子は吹かずにあすか先輩だけでって言われた部分がやっぱり印象に残る。この演奏の後、司会の4人からお願いする形でその部分をユーフォだけで聞けた。ほんとコンクールで吹けて良かったねーと思ってしまう。アニメ見た人からするとやっぱりトランペットソロなんだろうけど、そのソロの伴奏や、トランペットに続くオーボエやユーフォのソロも聞いてほしい。最初のトランペットもめちゃくちゃ緊張するだろうし、木管も連符とか何百回と練習してるだろうし、コンクールの曲って特別。

プログラムの途中で指揮の大和田さんから「名古屋では吹奏楽コンクールの全国大会をやってる」と一言。コンクールよりもこの演奏会が大事なんて冗談も聞けたけど、アニメの登場人物たちと同じ思いで過ごす人たちがいるってこと考えないわけにはいかない。

 

最後はVivace。快活に早くという意味なんだけど、最後の曲ということで少し寂しい雰囲気もありつつ。4人歌うのかと思ったんだけど、吹奏楽の演奏のみでした。スクリーンに流れる映像。また演奏聞きたいのと、映像みたいのとでいろいろ追いつかない。各楽器のメンバー紹介とかを兼ねてました。これは公式がyoutubeにあげてるからそれ見て。見返すたびに泣きそうになってる。


『響け!ユーフォニアム』「ヴィヴァーチェ!(Wind Orchestra Ver.)」演奏会映像

 

アンコール1曲目、響け!ユーフォニアム吹奏楽伴奏ver.。さっきはユーフォソロとして聞いた曲をユーフォ協奏曲としてもう一度。吹奏楽を知ってもらうためのプログラムだと思った(4回目)。贅沢だった。この音源ほしい。愛を見つけた場所と同じように掛け合いが聴けると楽しい。ソロはもちろん素敵なんだけど伴奏がほしくなる。1期のきらきら星みたいに誰かと吹く、他の音に合わすって楽しい、聞いてても面白い。

アンコール2曲目、DREAMSOLISTER。大音量で響くTUREさんの歌。PVと同じ衣装だった。自分が大好きで長い間関わってきた吹奏楽が題材だからという理由もあるんだけど、TUREさんの歌声もパワフルで心揺さぶる歌い方をする人だと思った。

 

 

ユーフォソロの円能寺さんが言っていたようにみんなアニメが好きで来てるんだろうけど、これだけたくさんの人にユーフォニアムの名前と音、それから吹奏楽を楽しんでもらう機会ができたことが本当にすごい。ありがたい。楽器紹介に悩んでいた10年前の自分に見せたい。笑ってコラえて!の吹奏楽の旅を見ててもそうだけど、部員一人一人を知って、練習の頑張りや苦労を見るとそこに肩入れしてしまう。うまくいってほしいと思う。そういう意味で、友達とか我が子の発表会を見に来ているようだった。もちろん、洗足学園フレッシュマンアンサンブルの人たちはほとんど知らないんだけど。吹奏楽部の演奏会ってだいたい客席は埋まりきらないし、斜に構えて批判だけアンケートに書いていく人もいる。けれど、今回の演奏会はとにかく作品が好きで来ている人だらけで、すごく空気が暖かくてほんとうに幸せな空間だった。 

 

それでは。